Nutube ヘッドフォンアンプ、只今開発中!
今回は、Nutube ヘッドフォンアンプの開発、その後の様子を現場からお届けします。
一筋縄ではいかないNutube
Nutubeを使った他社様やアマチュアの方の情報に焦りながら、Nutube 6P1を使ったヘッドフォンアンプの開発を進めています。
このNutubeは低い電圧で動作するのでトランジスタなどとの組み合わせも楽かなと思ってデータシートを見ると、グリッドに既定の電流を流さなければならず、そうなると相対的に入力インピーダンスが高く取れないし、ゲインもそれほど期待できない感じ
それでは前段にゲインを少し持たせた増幅回路をと考え、差動増幅回路を持ってくることに。出力はと見ると、これもインピーダンスが高い、、、、、、面倒な6P1君である。
何らかのバッファを入れないと電力増幅回路をドライブできないし、なんて考えながら回路設計を進める。
一応、データシートには特性のグラフも掲載されているので、評価ボードで特性を確認する。測定環境が違うのか、差異がかなりある、、、、、取りあえず回路設計に必要なデータを再測定する。そのデータを元に回路の構成と定数を計算し決めていく、、、、、、、もちろんオールディスクリートで構成!!
何日かして一応基本回路が出来上がった。言葉で書くと簡単に進めているようですが、そうじゃないですよ〜!!
部品表を作成し基板のパターン設計に入る。
何日かして、ガーバーデータなどを基板メーカーに送り試作基板の生産を依頼する、ここで一週間ほど設計の空きができるので試作用部材の手配をして、DS-200などの出荷検査をしておくことに。(微生物企業は大変です。)
Nutubeヘッドフォンアンプ試作機1号やいかに?
さてさて、基板が届きました。
入荷した基板と部品を確認し、メールも少ない土日で部品実装作業を行う。
年取ると小さな部品が見えず拡大境のお世話になりながら、猛スピードで実装をこなしてゆく(嘘です、飲み物飲んだり、タバコ吸ったりで、なかなか進まない)
朝から始めて日が落ちた頃に実装完了!!
お疲れ様でした~!!
週明けに実装した部品の確認をして電源を接続、そして電源ON!!!!!!! ?????
電源フィルターから火花が見えたような、、、、、回路は動作していないし電源も供給されて無い????
あれ?出力トランジスタの実装がNPNとPNPが逆になっている、、、、、、、やっちまった~!!
これに挫けず、フィルターとトランジスタを交換し、気を取り直して再度電源投入!!LED点灯、電流値も正常、良かった~!
各部の電圧、電流値が設計値通りになっているか確認!!
問題無いようなのでDS-200のLINE OUTから試作基板の入力にケーブルを接続して単一トーンを流しオシロで波形の確認する。
特に問題は見られないので、ヘッドフォンを接続し聞いてみることに!!
おおお~、、、、なかなかいい音ではないか、HS-100のディスクリートヘッドフォンアンプの音にすこし艶を加えたような滑らかさ、、、それでいて音に厚みがある、、、、、
感想はこのくらいにして、取りあえず動作したようなのでデータ測定へ
ということで今回のブログはこのあたりで、次回もご期待ください。(担当K)